NMN点滴って効果あるの?副作用は?医師が最新研究をもとに解説

こんにちは。銀座のLIFE LAB CLINIC院長、渡口です。最近、NMN点滴について、診察室でこのようなご質問をいただくことが増えてきました。
「NMN点滴って、若返りにいいの?」
「疲労回復や美肌にも効果がある?」
「副作用はないの?」
美容医療やエイジングケアの分野で注目されている「NMN点滴」。NMNは、私たちの体のエネルギーづくりに関係する成分として研究されています。
しかし、実際にどんな効果があるのか、安全性は大丈夫なのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、2026年までに発表された日本や海外の研究をもとに、NMN点滴の効果と副作用について、医師の立場からできるだけ正直にお話しします。
NMNって何?なぜ若返りで注目されているの?
NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)は、私たちの体にも存在する物質です。
NMNは体の中で「NAD⁺(エヌエーディープラス)」という物質をつくる材料になります。このNAD⁺は、細胞がエネルギーをつくったり、体のさまざまな働きを維持したりするために必要な物質です。
わかりやすく例えると、次のようなイメージです。
そして、NAD⁺は加齢に伴って減少する可能性が指摘されており、その仕組みについて研究が進められています。そこで注目されているのが、NAD⁺の材料になるNMNです。
「NMNを補給すれば、年齢とともに変化する細胞の働きを支えられるのではないか?」この考えから、世界中で研究が進められています。
ただし、NAD⁺が増えることと、実際に人が若返ることは同じではありません。
NMN点滴にはどんな効果が期待されているの?
現在、NMNについては、主に次のような分野で研究が行われています。
1エイジングケア
NMNは、加齢に伴う細胞の変化との関係から注目されています。細胞のエネルギー代謝や、DNAの修復に関わる仕組みなどが研究対象です。
ただし、NMN点滴によって人間の老化が遅くなったり、若返ったりすることが証明されているわけではありません。
2疲労感や体力
また、NMNはエネルギー代謝に関係するため、疲労感や運動能力への影響も研究されています。一部の経口摂取の研究では、運動機能などに関する興味深い結果が報告されています。
しかし、効果は研究によって異なり、NMN点滴による疲労回復効果は確立していません。
3肌のハリや美肌
さらに、NMNは美容分野でも注目されています。そもそも、肌の老化には、紫外線や酸化ストレス、細胞の働きの変化など、さまざまな要因が関係しています。
NMNと細胞の働きに関する研究は進められていますが、現時点では、NMN点滴によってシワ、たるみ、シミ、乾燥肌が改善すると証明する十分な臨床研究はありません。
「美容への応用が期待されていること」と「実際に美肌効果が証明されていること」は分けて考える必要があります。
【日本の研究】NMN点滴を受けた10人の結果は?
NMN点滴について、日本からも臨床研究が発表されています。2022年に発表された研究では、健康な成人10人にNMNを点滴投与し、体への影響を調べました。
その結果、次のことが報告されています。
- ✓血液中のNAD⁺が増加した
- ✓中性脂肪の数値が低下した
- ✓心電図、血圧、脈拍などに大きな異常は認められなかった
- ✓調べられた肝臓や腎臓などの検査項目にも大きな異常は認められなかった
NMNを点滴することで、体内のNAD⁺に変化が生じることを示した興味深い研究です。
しかし、対象はわずか10人です。比較対象となるプラセボ群もなく、長期間にわたる安全性や効果を判断することはできません。また、肌が若返った、疲労感が改善したといった美容・健康上の効果を証明した研究ではありません。
【海外の最新研究】NMNを飲むと、どんな変化が起こる?
2026年7月には、NMNの経口摂取に関する15件の臨床試験をまとめた研究が発表されました。この研究では、NMNを飲んだ人の安全性や、血糖、体重、血圧などへの影響が調べられています。
その結果、短期間の摂取では、全体的な副作用や重い副作用の明らかな増加は確認されませんでした。一方で、体重や血糖値、コレステロールなどに、一貫した改善効果は認められませんでした。
また、2026年に報告された65歳以上の方を対象とした研究では、24週間のNMN経口摂取によって血液中のNAD⁺が増加しました。しかし、主な評価項目だった聴力や身体能力については、明確な改善が認められませんでした。
つまり、これらの研究から、NMNによってNAD⁺を増やせる可能性は示されていますが、それが実際の健康改善や若返りにつながるかどうかは、まだ研究段階といえます。
なお、これらはNMNを飲む研究です。点滴でも同じ効果や安全性が得られるとは限りません。
NMNは飲むのと点滴するの、どっちがいい?
NMNには、サプリメントなどとして飲む方法と、医療機関で点滴する方法があります。なかでも大きな違いは、体内に取り込む経路です。
| 飲むNMN | NMN点滴 | |
| 取り込み方 | 消化管から吸収される | 血管の中に直接投与する |
| 主な研究 | 複数のランダム化比較試験がある | 少人数の研究が中心 |
| 美容・健康効果 | 一貫した効果は確認されていない | 確立していない |
では、点滴のほうが効果は高いのでしょうか?実は、現時点では十分にわかっていません。
確かに、点滴は血管内へ直接投与できる方法ですが、それだけで美容効果や健康効果が高いとはいえません。また、飲むNMNで得られた研究結果を、そのまま点滴に当てはめることもできません。そのため、どちらが優れているか判断するには、直接比較した質の高い研究が必要です。
NMNを食事でとろうとすると、どのくらい必要?
「サプリや点滴ではなく、食事からNMNをとれないの?」というご質問もいただきます。
実は、NMNは身近な食品にも含まれています。例えば、枝豆、ブロッコリー、キャベツ、キュウリ、アボカドなどです。ただし、その量はごくわずかで、100gあたり約1mg程度とされています。
| 主な食品 | 枝豆、ブロッコリー、キャベツ、キュウリ、アボカドなど |
|---|---|
| NMNの含有量 | 100gあたり約1mg程度 |
| 150mgをとるには | 計算上、これらの野菜を約15kg |
つまり、当院のNMN点滴で最も少ない150mgと同じ量を食事だけでとろうとすると、計算上は野菜を約15kgも食べる必要があります。毎日続けるのは現実的ではありません。
ただし、「食事では量が足りないから、点滴のほうが効果がある」というわけではありません。食事・飲む・点滴では体への入り方が異なり、同じ量で単純に比べることはできません。また、多くとるほど健康や美容によいという根拠もまだありません。
さらに、体はNMNだけでなく、ビタミンB3(ナイアシン)や、タンパク質に含まれるトリプトファンなどからもNAD⁺をつくっています。そのため、まずはバランスのよい食事を基本にすることが大切です。
当院のNMN点滴の料金
NMN点滴は自由診療(保険適用外)です。投与量は、カウンセリングで医師と相談して決めます。
キャンペーン
NMN点滴 300mg(1V) ¥17,600(税込)
通常価格:初回 ¥28,000/通常1回 ¥36,000(税込)
期間:2026年12月31日まで
| 投与量 | 初回 | 通常1回 | 3回 | 5回 | 10回おすすめ |
|---|---|---|---|---|---|
| NMN 150mg | ¥19,800 | ¥24,000 | ¥66,000(¥22,000/回) | ¥100,000(¥20,000/回) | ¥198,000(¥19,800/回) |
| NMN 300mg キャンペーン中 | ¥28,000 | ¥36,000 | ¥96,000(¥32,000/回) | ¥150,000(¥30,000/回) | ¥280,000(¥28,000/回) |
| NMN 600mg | ¥49,800 | ¥66,000 | ¥180,000(¥60,000/回) | ¥275,000(¥55,000/回) | ¥498,000(¥49,800/回) |
- ※料金はすべて税込です。
- ※初回料金は、その投与量を初めて受ける方が対象です。
- ※エクソソーム点滴とのセットメニューもあります。くわしくはNMN点滴のページをご覧ください。
NMN点滴についてよくある質問
効果について
- NMN点滴で若返ることはできますか?
- 現時点では、人間の老化を遅らせたり、若返らせたりする効果は証明されていません。NAD⁺と老化の関係について研究が進められています。
- NMN点滴は1回でも効果がありますか?
- NMN点滴によって血液中のNAD⁺が変化した研究はあります。しかし、1回の点滴で疲労感や肌の状態が改善するといった効果は確立していません。
- NMN点滴は何回受けるといいですか?
- 現時点では、美容や健康を目的とした効果的な投与回数や間隔について、確立された基準はありません。続ける場合は、体調や目的をうかがいながら医師と相談して決めます。
安全性・費用について
- NMN点滴に副作用はありますか?
- 点滴による痛み・内出血・血管の炎症、まれに感染やアレルギー・過敏反応、点滴中や点滴後の気分不良などが起こる可能性があります。日本の少人数の研究では大きな異常は報告されていませんが、長期間繰り返した場合の安全性は十分にわかっていません。持病のある方、服用中のお薬がある方、妊娠中・授乳中の方は、必ず事前にご相談ください。
- NMN点滴はがんの原因になりますか?
- NMN点滴が人のがんを引き起こすという因果関係は確立していません。一方、がん細胞もNAD⁺を利用するため、悪性腫瘍がある方や治療中の方に対する安全性には不明な点があります。自己判断での使用は避け、主治医に相談することが重要です。
- NMN点滴は保険適用ですか?
- いいえ。NMN点滴は日本で保険適用の治療ではありません。また、2026年10月時点で、NMNを有効成分とする点滴製剤は、品質・有効性・安全性が確認された医薬品として国内承認されていません。
おわりに
まとめると、NMNは、細胞のエネルギーづくりに関わるNAD⁺の材料となる物質です。実際に、日本や海外の研究では、NMNの投与によってNAD⁺が増加することが報告されています。
一方で、美肌、疲労回復、若返りなどの効果については、十分な医学的根拠が確立していません。また、特に点滴による長期間の安全性については、今後の研究が必要です。
だからこそ、LIFE LAB CLINICでは、新しい医療技術についても研究結果を継続的に確認し、期待できる可能性だけでなく、まだわかっていないことも丁寧にお伝えすることを大切にしています。
美容医療では、「話題になっていること」よりも「自分にとって効果とリスクが見合っているか」を考えることが重要です。
もし、NMN点滴について気になることがあれば、カウンセリングで私に直接お尋ねください。
NMN点滴の治療について
- ・本治療は自由診療であり、保険は適用されません。
- ・費用:NMN点滴 150mg 初回19,800円・通常1回24,000円(税込)〜。キャンペーン価格:300mg(1V)17,600円(税込・2026年12月31日まで)。くわしくはNMN点滴・料金表をご覧ください。
- ・点滴時間の目安:15分程度。回数・間隔は医師と相談して決めます。
- ・主なリスク・副作用:点滴部位の痛み・内出血・血管の炎症、まれに感染、アレルギー・過敏反応、点滴中・点滴後の気分不良など。効果の有無や程度には個人差があります。長期的な安全性は確立していません。
- ・本治療に使用するNMN点滴製剤(Pure Stem)は、国内で医薬品として承認されたものではありません(未承認医薬品等)。
- ・国内の承認医薬品等の有無:NMNを有効成分とする医薬品で、国内承認されたものはありません(2026年10月時点)。
- ・入手経路:製造元(Pure Stem)から直接購入しています。
- ・諸外国における安全性等に係る情報:米国などでも、NMNを有効成分とする点滴製剤は医薬品として承認されていません。点滴による長期的な安全性に関する情報は限られています。
- ・未承認医薬品等を用いた治療のため、万一重い副作用が起きた場合も、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
期待できることと、わかっていないことを踏まえて、
カウンセリングでご相談ください。
参考文献(国内)
- Kimura S, et al. Nicotinamide Mononucleotide Is Safely Metabolized and Significantly Reduces Blood Triglyceride Levels in Healthy Individuals. 2022.
参考文献(海外の臨床研究)
- Yang W, et al. Safety and Metabolism-Related Outcomes of Oral Nicotinamide Mononucleotide Supplementation in Adults: A Systematic Review and Meta-Analysis. Nutrients. 2026;18(14):2251.
- Sustained NAD⁺ augmentation by high-dose nicotinamide mononucleotide supplementation in older adults: a 24-week randomized, double-blind, placebo-controlled trial. npj Aging. 2026.
- Yoshino M, et al. Nicotinamide mononucleotide increases muscle insulin sensitivity in prediabetic women. Science. 2021.
参考文献(動物研究)
- Mills KF, et al. Long-Term Administration of Nicotinamide Mononucleotide Mitigates Age-Associated Physiological Decline in Mice. Cell Metabolism. 2016;24(6):795-806.
※本記事は2026年10月時点の研究情報をもとに作成しています。個別の治療効果や安全性を保証するものではありません。
- 琉球大学医学部医学科 卒業
- 東京女子医科大学病院 泌尿器科入局
- 美容医療・男性器診療に従事
- LIFE LAB CLINIC 院長現在
- 泌尿器科専門医(日本泌尿器科学会)
- 日本男性器学会認定医(日本男性器学会)
- 日本美容内科学会














