PRP+FGFは危険?しこりのリスクと、当院が使い続ける理由

「PRPにFGFを加える治療は危険だからやめたほうがいい」という声を、耳にされたことがあるかもしれません。
当院でこの治療を行っている立場から、リスクも含めて、できるだけ正直にお話しします。
PRP+FGFとは
PRP(自己多血小板血漿)療法は、ご自身の血液から血小板を抽出し、皮膚に注入する治療です。
これにFGF(線維芽細胞増殖因子)を加え、法令線やこめかみ、小鼻の付け根(鼻翼基部)などのハリや凹みの改善に用います。ヒアルロン酸のように異物で形を作るのではなく、ご自身の組織の反応を利用する点が特徴です。
「危険」と言われる理由
主な懸念は、FGFの濃度や量によって反応が強く出すぎ、しこりになる可能性があることです。
これは事実で、当院でもリスクとしてご説明しています。
医療に「100%安全」はありません
美容医療には、どの施術にも固有のリスクがあります。
ボトックスは本来、大量に入れれば呼吸筋を止めてしまう毒素ですが、量と部位を管理することで安全に使われています。ヒアルロン酸も、しこりや、まれに血管閉塞による皮膚壊死・失明を起こしうる治療です。人によって血管の走り方は違うため、「絶対に安全な場所」もありません。
それでも、当院がPRP+FGFを使う理由
危険と言われているのに、なぜ使うのか。そう思われるのは自然なことです。
当院がこの治療を続けているのは、リスクを理解したうえで、それでも患者さんにとって価値のある治療だと考えているからです。
1ご自身の組織で改善を目指す
ヒアルロン酸は、異物を足して形を作る治療です。PRP+FGFは、ご自身の血液成分と、組織が本来持つ再生の反応を利用します。ボリュームだけでなく、ハリや肌質の変化も期待できます。
21回での変化を目指す治療設計
顔の施術では、同じ部位への施術は原則1回、多くても2回です。繰り返し注入し続ける治療ではなく、1回で変化を出すことを目指します。
3部位によって、最適な選択肢になる
頬のように柔らかく広い部位はヒアルロン酸、鼻翼基部のように少量を繊細に入れたい部位はPRP+FGFと、医師が使い分けています。選択肢が増えることは、患者さんにとって利益だと考えています。
PRP+FGFのリスクについて
1しこり
濃度・量・注入の深さによって起こりえます。ヒアルロン酸のように溶解剤で戻すことが難しく、一度できると自然に消えにくい場合があり、修正にステロイド注射や外科的な切除が必要になることもあります。そのため、量を限定し、慎重に行います。
2FGFの量と、癌との関係
FGFには細胞増殖を促す働きがあります。そのため、医薬品として承認されたFGF製剤では、投与部位に悪性腫瘍またはその既往がある方は禁忌です。当院でも、該当する方には行いません。
3「ずっと増え続けるのでは」という不安
FGFはたんぱく質で、体内で分解されます。当院の経験では、注入後に組織が増え続けることはなく、反応は一定期間で落ち着いています。ただし、反応の出方には個人差があります。
当院の安全対策
- ✓少量から開始し、1回での変化を目指した設計にしています
- ✓濃度・注入量・深さを管理します
- ✓悪性腫瘍の既往など、適応外となる方の確認を行います
- ✓リスクと、適応外使用であることを事前に十分ご説明し、同意をいただきます
おわりに
PRP+FGFは、「危険だから避けるべき」でも「絶対に安全」でもありません。
リスクを理解し、管理できる医師が、適した方に、適した部位で行う治療です。ご不明な点は、カウンセリングでお尋ねください。
- ・本治療は自由診療であり、保険は適用されません。
- ・費用:顔のPRP注入 1部位 200,000円(税込)〜/PRP豊胸(バストPRP)298,000円(税込)〜。くわしくは顔のPRP注入・PRP豊胸・料金表をご覧ください。
- ・主なリスク・副作用:注入部位の赤み・腫れ・内出血・痛み(数日〜1週間程度)、しこり・膨らみ、まれにアレルギー反応。効果や持続期間には個人差があります。
- ・FGFの美容目的での注入は、国内で承認された使い方ではありません(適応外使用)。国内では、FGF(トラフェルミン)を有効成分とする医薬品が皮膚潰瘍などの治療薬として承認されています。
- ・入手経路:【院長に確認して記入】
- ・諸外国における安全性等に係る情報:美容目的でのFGF注入は、海外でも承認された治療法ではなく、安全性に関する情報は限られています。
- ・適応外使用のため、万一重い副作用が起きた場合も、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
- ・当院は、厚生労働省の再生医療等提供計画に基づいてPRP療法を行っています。
- 琉球大学医学部医学科 卒業
- 東京女子医科大学病院 泌尿器科入局
- 美容医療・男性器診療に従事
- LIFE LAB CLINIC 院長現在
- 泌尿器科専門医(日本泌尿器科学会)
- 日本男性器学会認定医(日本男性器学会)
- 日本美容内科学会














